みなさんはトレードをやる時、チャートみながらやる方がほとんどかと思いますが
なぜチャートが動くか考えたことはありますか?
それは「人々が通貨を売買するから」です。
(そんなことは言われなくても分かってますかねw)
では、実際に為替市場にはどんな人が参加していて、なぜチャート(価格)が動いていくのか考えていきたいと思います。
そしてどんな根拠でチャート(価格)が上がったり、下がったりするのかを理解いただき、是非とも今後のトレードに活かしていただければ幸いです。
1.為替市場の参加者
まずは為替市場にはどんな人が参加していて、なぜ通貨を売買するのか?
それは大きく分けると投機筋と実需筋という投資家たちが参加しているといわれています。
・投機筋とは
投機筋は為替の変動の差益で利益を得ようとする人たちです。
ヘッジファンドや機関投資家です。
・実需筋とは
実需筋は経済活動を行う上で通貨の両替をひつようとする人たちです。
輸出、輸入をする企業や銀行などの金融機関とかですね。
こういったビッグマネーをもった大口とよばれる投資家たちが為替市場を動かしていきます。
為替市場の8割~9割が投機筋、1割~2割が実需筋といわています。
つまり為替市場はほとんどの場合において投機目的で動いていると言えるでしょう!
そして個人トレーダーはいかに大口たちの動きを予測し、流れにのっていくかが大切になってきます。
では早速、実際のチャートを基にどんな深層心理でチャートが動くのか解説をしていきたいと思います。
この解説を参考に是非トレードに活かして勝ち組トレーダーになりましょう!!
2.相場の深層心理
下のチャートはドル円のチャートです。
何もインジケーターやオシレーターを表示していないまっさらなチャートです。
このチャートを見たときに何となく上昇トレンドかなっていうことを感じるかと思います。
では実際に大口たちがどのように考え、売買をした結果このようなチャートが描かれたのかを解説してみたいと思います。
先ほどのチャートにポイントとなる箇所に記号をふりました。
このポイントでどんな心理が働きトレードが行われているのか順番に解説をしていきたいと思います。
【ポイント:a】
まず上昇トレンドに乗ってこれた買い勢が利確しチャートが下がっていきます。
※基本的に私たちが行うトレードと同様、新規で買いエントリーした場合は必ず決済の売りが入ります。買いが入ればチャート(価格)は上がり、売りが入ればチャート(価格)は下がります。
【ポイント:b】
bでは上昇トレンドと判断した買い勢が”まだ上がる”と判断し新規参入してきます。
そしてbの買い勢はどこを目指すか?それは直近高値をつけたa付近を意識するでしょう。
aにきたところでbの買い勢は利確をしてチャートが下がります。
【ポイント:c】
その後、トレード転換を予想し(ダブルトップ)、cでは新規の売り勢も参入してきます。
直近高値aを少し抜けていますが、新規で参入してきた売り勢が狩られたのでしょう。
FXのトレードではこういうストップ狩りという損切を狙った動きがあります。
【ポイント:d】
dでは、cで参入した売り勢が、意識される直近高値aにきたところで利確。
そして新規の買い勢も参入してきます。ここで一気にa、cで参入していた売り勢の利確や損切。新規の買い勢の参入で一気に上昇していきます。このように決済の動きと新規注文の値動きが重なるところが一気にチャートが加速していきます。ダブルの圧力なんていったりしますね!
※下記図
【ポイント:e】
ここでも同じようにdで参入してきた買い勢の利確、新規の売り勢が参入してきて下がってきます。
そして徐々に高値の切り下げをみせてきています。
【ポイント:f】
その後、まだまだ上を目指す買い勢がここが押し目と新規参入してきます。
このようなeとfでの新規の売買、利確の売買が繰り返され三尊、トリプルトップと呼ばれるようなチャートのかたちを形成してきています。
【ポイント:g】
ここまでの買い勢の利確、そしてトレンド転換にうまくのれた新規の売り勢の参入で一気にgまで下げています。
そしてここも意識されるのはどこか?それは大きな上昇の起点となったdが意識されるでしょう。
ここで売り勢の利確と新規の買い勢が参入し再度チャートは上昇を始めます。
※下記図
【ポイント:h】
gから上昇してきたチャートが次に意識されるのはどこか?それはhになります。
ではなぜhが意識されるのか?ここは凄く重要になってきます。
今まで上昇トレンドできていて、いい押し目買いをしたと思っているfで買いポジションをもっていた買い勢。それが一気にgまで下落していきました。その時、買い勢はどう考えるか?
fを下に抜けた時、買い勢は”よし損切するぞ”とスパッと損切ができるか?
いいえ、おそらくほとんどの人は”まだ上がるはず”と考え含み損をかかえるでしょう。
そしてこの後、なんとかhまで上昇をしてきた時に含み損を抱えていたfの買い勢の人たちはどう考えるのか?
ーまだ目線は上だから再度下落して含み損を抱えてもまだ上がるはず。
ー念願かなって損失を回避できたのだから決済しよう。
あなたならどう考えますか?おそらく後者を選ぶのではないでしょうか?
このように命拾いをした買い勢の決済、新規の売り勢の参入で再度下落を始めていきます。
※下記図
こうして俗にいうロールリバーサル(レジサポ転換)という現象が起き、ここで大勢の投資家たちの目線が切り替わりトレンドに変化が現れてきます。
JFX3.まとめ
このようにして投資家たちの心理が反映されローソク足が形成され、三角持ち合い、ペナント、フラッグ、ダブルトップ(ダブルボトム)、トリプルトップ(トリプルボトム)、三尊(逆三尊)といった一般的にいわれるようなエントリーの指標となる形が作られていくのです。
※下記図
そこに合わせてインジケーターやオシレーターの移動平均線(MA)、ボリンジャーバンド(BB)、RSI、MACD、一目均衡表などを当て込み、よりエントリーの根拠を強めていくことで勝ちにつながっていく可能性が高まっていきます。
じゃあどのようにしてインジケーターやオシレーターを用いて解析やエントリーを行うのかはまた別の記事で細かな解説を書いていきたいと思いますが、ここで最後に一ついいたいのは、チャート(価格)の動きをじっくりと見てからでも十分にエントリーチャンスはあるということです。
基本に返りますが、FXのトレードは安くなったら買い、高くなったら売る。
じゃあ買ったポイント、売ったポイントから都合よく切り返してくるか?
根拠もなく闇雲に売買をしていたら、ギャンブルと変わらないですよね?
それを見極めるにはやはりじっくりとチャートをみてここで解説した心理状況を読み解くことが重要かと思います。
是非、ここで解説した内容を理解してトレードに活かして勝ち組トレーダーに皆さんもなっていただけたら幸いです。
それではまた!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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